公明党神奈川県議団

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危険ドラッグについて
(2) 学校における薬物乱用防止教育の取組について

鈴木 ひでし 議員 (横浜市鶴見区)

質問要旨

先日、私は横浜市立小学校で実施された「薬物乱用防止教室」を見学した。この「薬物乱用防止教室」は、講師に薬剤師の方をお招きし、専門的な見地から分かりやすい授業が展開されていた。
このように専門的な知見を持つ講師を外部から招き、普段とは違う緊張感の中で学ぶことは、児童や生徒にとって新しい発見が得られる貴重な経験となり、教員にとっても教科の指導書では得られない切り口やアプローチ方法が発見できる機会となっている。

そこで、今後の薬物乱用防止教育の充実を図るため、専門的な知識を有した外部の専門家を活用した研修を、教員の研修プログラムにきちんと位置づけて実施するなど、教員の指導力向上に向けた取組が必要と考えるが、所見を伺いたい。

教育長答弁

現在、学校における薬物乱用防止教育については、保健などの授業や特別活動の時間を活用して実施しています。そのため、指導する教員自らが、薬物についての正しい知識を習得するとともに、指導力を向上させることが大変重要です。
そこで、これまで教育委員会では、教員に対し、薬物依存の実態や薬物犯罪の最新情報を研修する専門 講座 を毎年開催してきました。また、ロールプレイング等の指導方法を盛り込んだ資料を作成し、授業での活用を図っています。
こうした中、近年、法規制等を逃れ、合法と称して販売されている「危険ドラッグ」が出回り、対面販売を伴わないインターネットにより、比較的安価で容易に入手できるようになっています。
児童・生徒が、これらの「危険ドラッグ」についても、正しい知識を持ち、健全な判断ができるよう、学校における薬物乱用防止教育のより一層の取組が求められています。
そして、指導する教員は、これまで以上に薬物に関する専門的な知識や、薬物乱用の恐ろしさを分かりやすく伝える指導力を、身につける必要があります。
そこで、教育委員会では、教職経験に応じて受講が義務付けられている基本研修のうち、5 年を経験した教員を対象とする研修プログラムの中に、来年度から新たに、薬剤師などの専門家による薬物乱用防止に関する講義を位置付け、実施してまいります。
また、毎年開催している専門講座についても、映像や体験談を交えた、子ども達の理解を深めるための指導方法などを取り上げ、実践的な研修として充実していきます。  こうした取組を通して、さらに教員の指導力向上を図り、学校における薬物乱用防止教育をより一層推進してまいります。