公明党神奈川県議団

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環状交差点の整備について

鈴木 ひでし 議員 (横浜市鶴見区)

質問要旨

欧米等でよく見かける信号機のない円形交差点、いわゆるラウンドアバウトについて、平成 25年6月の道路交通法一部改正に伴い、環状交差点と名付け車両等の交通方法の特例に関する規定が整備され、2014年9月1日より施行されている。
この環状交差点は、信号機がなく停電時も混乱が起きにくい交差点として、東日本大震災以降注目を集めたものであり、通行時に車両の速度が落ちやすいほか、時計回りの一方通行となることから、右折車と直進車の接触が起きず、重大事故の抑止効果もあるのではないかと考えている。今後、重大事故を減少させ、交通事故により亡くなられる方を 1人でも減らすためには、このような新しい対策に対しても、積極的に取り組んでいく必要がある。

そこで、環状交差点整備に向けた県警察の取組状況及び今後の整備方針について、所見を伺いたい。

警察本部長答弁

環状交差点とは、信号機のない円形交差点で、道路標識等により、車両が右回りに通行することが指定されたものです。
この環状交差点は、信号機を必要としないため、停電等の影響を受けないほか、車両の速度抑制につながるとともに、出会い頭や右折車両と対向直進車両との交通事故防止にも、効果的であると認識しております。
しかし、既存の通常交差点を環状交差点として整備するためには、広範囲の用地が必要となるなど、時間と費用を要することから、県警察では、既に県内にある円形交差点について、環状交差点として交通規制を実施すべく、交通実態及び交通環境等の調査を実施してまいりました。
その結果、2つの交差点について交通規制が可能と判断したことから、平成26年度中に横浜市金沢区内、平成27年中に横浜市港北区内それぞれの円形交差点について、道路管理者と連携し、それぞれ環状交差点として整備する予定としております。
なお、これらの環状交差点においては、規制内容を分かりやすく知らせるため、道路管理者と連携し、進行方向を示した道路標示や標識の整備を、併せて検討しております。
今後は、既存の円形交差点における 交通実態や交通環境等の調査を行い、整備の効果が認められる交差点について、地域住民の方々の意見を踏まえた上で、道路管理者と連携 を図り、環状交差点として整備を行ってまいります。
また、道路の新設や改良計画の段階で、道路管理者と連携し、環状交差点の整備を視野に入れた検討を実施するなど、整備に向けた取組を推進してまいります。