公明党神奈川県議団
教育行政について
(2) がん教育の更なる推進について
亀井 たかつぐ 議員(横須賀市)
質問要旨
子どもの頃から健康といのちの大切さについて学び、自らの健康を適切に管理する能力を身に付けていくことが何より重要である。
がんは死に直結する病気であるといった誤った認識やネガティブなイメージが、治療と就労の両立を困難にさせる要因となっていると感じている。県教育委員会では、中学校を中心にがん教育を推進しているが、今後、高校での実施など、更に充実、強化していく必要がある。
そこで、子どもの頃から、がんに対する正しい理解と認識などを深める「がん教育」について、今後どのように推進していくのか、所見を伺いたい。
教育長答弁
県教育委員会では、平成25年3月に策定された、「神奈川県がん対策推進計画」に基づき、すべての学校現場で「がん教育」を実施することをめざしています。
このため、平成26年度から、国の委託事業である「がんの教育/総合支援事業」を活用し、子どもたちが、がんについて正しく理解できるよう、「がん教育」の取組を進めているところです。
具体的には、医師や専門家等のアドバイスを基に、授業で使用する教材を作成し、昨年度は、県内各地域の中学校10校でモデル授業を実施しました。また、指導する教員を対象とした研修を行うとともに、指導用資料の作成などにも取り組んできました。
このモデル授業を受けた生徒にアンケートを行ったところ、「日ごろの生活習慣を見直すことが大切」、「がんになったら、家族みんなで支えることが大事」といった感想が寄せられており、がんに対する理解が今まで以上に深まったものと受け止めております。
こうしたことから、今年度も引き続き、国の委託事業を活用して、中学校でのモデル授業を実施し、その対象校を20校に拡大していきたいと考えています。さらに、中学校での成果を踏まえ、今年度から新たに、県立高校においてもモデル授業を実施してまいります。
今後も、すべての生徒が、がんに対する正しい知識を身に付け、命の大切さに対する理解を深めてもらえるよう、「がん教育」に積極的に取り組んでまいります。