公明党神奈川県議団

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今後の保健医療施策の展開について
(1) ヘルスケア・ニューフロンティアにおけるビッグデータの活用について

髙橋 みのる 議員(横浜市港南区)

質問要旨

情報通信技術の飛躍的進歩により、多くの分野においてビッグデータが蓄積され、その活用によっては、社会経済に大きな影響が及び、学術や産業の発展に向けては、こうしたデータの解析や活用の重要性が増している。県は、「ビッグデータの活用による革新的医薬品の開発」をテーマとしたシンポジウムを開催するとともに、東北大学東北メディカル・メガバンク機構と、同機構が保有するデータの活用に係る協定を締結した。
国が法を整備し、ビッグデータ活用の方向性を示す中、超高齢社会を乗り越えるため、本県がこうしたビッグデータの活用に積極的に取り組むことは大変意味のあることだと考える。

そこで、今回の協定書の締結の目的と、今後、同機構が持つビッグデータをヘルスケア・ニューフロンティアの推進にどのように活用していくのか、所見を伺いたい。

知事答弁

多くの方の疾病や健康に関する情報が蓄積された、いわゆる「ビッグデータ」は、個人の体質などに応じた最適な医療や健康サービスの提供に活用できるものと期待されています。
こうしたビッグデータの活用に向けて、東北大学東北メディカルメガバンク機構と、自治体として初めて協定を締結しました。
この協定の主な目的は、機構が持つ、15万人規模の健康情報や、1万人規模のゲノム情報を活用し、革新的医薬品などの開発支援、産学公連携による新たな技術の実用化を行うことです。
次に、機構が持つビッグデータのヘルスケア・ニューフロンティアの推進への活用です。
まず、革新的な医薬品や再生医療等製品の開発の加速化に向けて、ライフサイエンス分野の企業や研究機関、アカデミアなどが、県と、ゲノム情報を活用した共同研究を行います。
また、将来的には、ビッグデータを個人の健康情報の分析に活用し、未病の状態を数値などのスコアで、「見える化」を図ることで、個人の未病の改善に役立てていきたいと考えています。
このように、このビッグデータを最大限に活用し、ヘルスケア・ニューフロンティアを力強く推進してまいります。