公明党神奈川県議団

ホーム所属議員 重点政策 活動リポート ニュース 本会議 常任委員会 特別委員会 ご意見・ご要望

SDGsの相互関連性に着目した横断的な取組について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

質問要旨

本県ではSDGs推進本部を設置し、本県の施策・事業がSDGsにどれだけ貢献しているのか、棚卸調査をしていると聞いている。社会の課題は、相互に絡み合い、関連し、解決には、物事を統合的・横断的に考える必要がある。SDGsの掲げる17の目標も、地球規模の問題を、包括的に解決に導けるように定めた経緯があり、相互に関連しあうように設定されていることから、その目標を実現していくには、統合的・横断的な解決策が必要である。
 本県では、これまでも施策・事業を展開するにあたって、全庁横断的な視点から検討を加え、取り組んできた。しかし、このSDGsに取り組むにあたっては、従来の施策・事業の枠を超えた、更にもう一段階、踏み込んだ対応が必要である。

 そこで、SDGsの目標に向けた取組を推進するにあたり、どのように分野横断的に対応していこうと考えているのか、所見を伺いたい。

知事答弁

持続可能な開発目標、いわゆるSDGsは、本県がこれまで「いのち輝く神奈川」の実現に向けて、様々な施策を連関させ、総合的に推進してきた取組みと軌を一にするものと考えています。
 このSDGsの掲げる17の目標は、目標同士が相互に深く関連していることから、実現するためには、包括的な解決策として、これまで以上に分野横断的な取組みが不可欠となります。
 そこで、SDGsの視点を踏まえ、柔軟な発想による施策の新たな掛け合わせで、相乗効果が期待できる事業を、「クロス施策」と名付け、全庁からアイデアを募り、実施していくこととしました。
 現在、そのとりまとめを行っていますが、例えば、「未病」と「農業」をクロスさせ、高齢者を担い手不足に悩む農業の現場に呼び込み、高齢者の社会参加や耕作放棄地の有効活用につなげていくことなどを考えています。
 そして、可能なものがあれば、今年度からでも、各局に配置したSDGs調整官を活用し、既存の施策・事業を連携させ、速やかに実施していきます。
 また、新年度に向けても、夏の政策レビューの場でしっかりと議論し、SDGsをキーワードに、全国に先駆けた取組みを展開していきたいと考えています。
 このように「クロス施策」を積極的に推進することにより、国から選定された「SDGs未来都市」として、持続可能な社会づくりにしっかりと取り組んでまいります。

要望

人員の確保であるとか、予算の確保であるとか、こういうことをしっかりとバックアップをしていただいて、それぞれの部署が手を挙げやすい状況を作っていただけるよう、要望いたします。