公明党神奈川県議団

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あおり運転等の悪質・危険な運転に対するヘリコプターを活用した交通指導取締りについて

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

質問要旨

昨年6月に、東名高速道路であおり運転等悪質・危険な運転を原因とする悲惨な交通事故が発生したことにより、全国警察、このような運転に対する厳正な捜査の徹底や、交通マナーを向上させる広報啓発活動などの諸対策を推進しているが、あおり運転が後を絶たない状況で、ヘリコプターとパトカーや白バイが連携した空陸一体の取締りを実施したり、検討している県もあると聞く。
 この様に、上空から広範囲に警戒できるヘリコプターの特性を活かした新たな確認方法での取締りは、被害者のもとにいち早く駆けつけることができるだけでなく、取締りを周知することで、ドライバーの安全運転に対する意識が高まり、あおり運転等の交通事故抑止を図る上で大変有効であると考える。

 そこで、県警察におけるあおり運転等の悪質・危険な運転に対するヘリコプターを活用した交通指導取締りについて、所見を伺いたい。

警察本部長答弁

県警察では、いわゆる「あおり運転」等の悪質・危険な運転行為に対しては、「車間距離不保持違反」「割り込み禁止違反」「進路変更禁止違反」等の違反形態で取締りを行っております。
 その中で車間距離不保持違反の検挙数については、昨年中は244件でありましたが、東名高速道路でのいわゆる「あおり運転」が原因となる重大事故が発生したことをきっかけに、取締りを強化をしているところです。
 その結果、本年1月から5月までの車間距離不保持違反の検挙数は212件で、前年同期に比べ122件増加をし、前年の235.6%に増加をしているところであります。
 このような中、警察庁が指定をした6月1日から7日までのいわゆる「あおり運転」等の悪質・危険な運転に対する全国一斉指導取締り・啓発期間においては、同あおり運転等に対する指導取締りを強化をし、27件の違反を検挙したところでもあります。  加えて、期間中には、東名高速道路下り海老名サービスエリアにおいて、警視庁及び静岡県警と合同で、「あおり運転等抑止キャンペーン」を実施したほか、県内高速道路等15路線延べ48箇所のパーキングエリア等で交通ルールの順守や交通マナーの向上を図るための広報・啓発活動を行っております。
 県警察におけるヘリコプターと連携した取組みとしては、これまで東名高速道路において、渋滞発生時に路側帯を通行する違反車両の取締りを実施をしてまいりました。
 現在は、ヘリコプターによる上空からの警戒の中で、悪質・危険な運転者を認めた際は、高速道路交通警察隊や周辺走行中のパトカー、白バイに無線連絡をし、迅速な対応を図っているところであります。
 今後は、ヘリコプターとパトカー等との連携を一層強化をし、空陸一体となった取締りを行い、いわゆる「あおり運転」等の悪質・危険な運転の抑止に努めてまいります。