公明党神奈川県議団

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SDGsに取り組む企業への支援について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

質問要旨

 SDGsの推進に向けて民間企業の役割は大きいが、特に中小企業においては、SDGsが普及しておらず、取組が進んでいない。
SDGsに示された内容を解決することは、ビジネスにおけるイノベーション促進の可能性があり、新たなビジネスチャンスの獲得や、企業イメージの向上など経営戦略も図ることができるという意義を県内中小企業に伝える必要がある。そして、多くの中小企業にSDGsに取り組んでもらうことが、結果として経済のエンジンを回すことにつながっていくものと考える。その一方で、人的資源等が限られている中小企業において、SDGsを普及させ、取組を広げていくためには、取組へのきっかけづくりや、後押しが必要だと考える。

 そこで、中小企業に対するSDGsの周知や、SDGsに取り組む中小企業の後押しをすることなどによって、中小企業におけるSDGsの取組の裾野を広げていくべきと考えるが、所見を伺いたい。

知事答弁

 SDGsの推進に当たっては、企業、特に県内の事業所数の約99%を占め、地域に根差した事業を行う中小企業において、取組が広がっていくことが大切です。
 しかし、中小企業におけるSDGsの認知度は高くなく、SDGsに関連する取組もあまり進んでいないのが現状です。
 多くの中小企業から、SDGsに関して、「取り組むメリットが見えにくい」、「何からどう始めたらよいか分からない」などの声を伺っています。
 しかし、中小企業にSDGsの取組が広く浸透すれば、地域課題の解決や、ビジネスチャンスの拡大にもつながるものと考えています。
 そこでまずは、中小企業にSDGsの理念や取り組むメリットを知っていただくため、中小企業団体と連携してセミナーを積極的に開催するなど、普及・啓発を図っていきます。 
 また、SDGsを、いかに自社の事業に取り込むか、先行的な事例を交えて、分かりやすく解説したガイドブックを新たに作成し、周知することで、自社の強みを生かした、具体的な取組を後押ししていきたいと考えています。
 さらに、SDGsに率先して取り組んでいる中小企業等を県が認証する、仮称、「SDGsパートナー制度」を立ち上げたいと考えています。
 これにより、認証を受けた企業が、SDGsの取組を取引先や顧客にアピールし、理解、協力を得ることで、ビジネスチャンスの拡大につながることを期待しています。
 こうした取組を通じて、県内の中小企業におけるSDGsの取組を後押しし、その裾野を広げることで、神奈川の経済のエンジンを回してまいります。

要望

 知事から前向きなご答弁をいただきました。まずは現時点で、SDGsに取り組んでいない中小企業について、周知ということですが、知事からはセミナーの積極的な開催ということを言っていただきました。このセミナーの積極的な開催においては、是非、地元の関係団体と密に連携、タッグを組んでいただいて、この普及・啓発に努めていただきたい。そのように思います。
 また、ガイドブックを新たに作るんだと。このガイドブックを見て、SDGsとはどういうもので、SDGsによってどのような効果があるか、ということが多分把握されるのではないかと思いますので、是非、その存在を中小企業に知っていただけるように広く周知を、あらゆる手段を使ってしていただければと、そのように思います。
 次に、SDGsに既に取り組んでいる中小企業もあると思いますが、これに関しては「SDGsパートナー制度」という認証制度を立ち上げるということであります。こういうインセンティブがやはり中小企業には必要ではないかと思い今回の質問をさせていただいたので、こういう形で認証制度が立ち上がるのは非常に評価をするところです。この評価に当たっては、是非、この評価自体を公正なものとするためにも、有識者等、第三者の視点をもった方々に参画していただいて、選定していただけるよう要望し、さらにメリットとして市中の金融機関とか保証協会の保証でもいいですけれども、そのようなレートとか保証料も減免とかができたら、よりメリットを感じるのではないかな、そのように思います。