公明党神奈川県議団

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SDGsの推進に向けた「かながわプラごみゼロ宣言」について

佐々木 正行議員(相模原市)

質問要旨

本県は9月に、SDGsの推進に向けて「かながわプラごみゼロ宣言」を発表し、2030年までのできるだけ早期に、リサイクルされない、廃棄されるプラごみゼロを目指すとしている。一方で、この宣言により、SDGsを普及することも重要であり、プラごみ対策等、身近で分かりやすい事例を通じて、SDGsを普及することは有効である。
 プラごみ対策は、国、企業、大学などでも広く取り組まれていることからも、宣言に基づく取組は、県自らが取組を進めることはもちろんのこと、市町村や企業、大学、NPO等、多くの主体を巻き込んで進めていく必要がある。

 そこで、これまでも、県や市町村等で、プラごみ対策が進められていることは承知しているが、SDGs推進に向けて、プラごみゼロ宣言の取組を、より一層広げていくべきであると考えるが、所見を伺いたい。

知事答弁

SDGsについては、その普及啓発に取り組んでいますが、「包括的な目標であり、具体的なイメージが掴みにくい」などの声も多く伺っています。
 そのため、SDGsにつながる具体的な施策を通じて、SDGsを「見える化」し、「自分ごと」にとらえることが重要と考えていました。
 そのような中、鎌倉市由比ガ浜に打ち上げられたシロナガスクジラの赤ちゃんの胃の中から、プラスチックごみが発見されるというショッキングなニュースが、8月末に飛び込んできました。
 SDGs未来都市である本県は、これを「クジラからのメッセージ」として受け止め、世界的に大きな注目を集めるマイクロ・プラスチック問題から、SDGsの理解を広げようと、9月初めに「かながわプラごみゼロ宣言」を発表しました。
 このプラごみゼロ宣言の取組は、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」や目標12「つくる責任つかう責任」から、目標3「すべての人に健康と福祉を」や目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」などにも、広くつながっています。
 また、本県と同様にSDGs未来都市である鎌倉市も「かまくらプラごみゼロ宣言」を10月に発表し、11月には本県と鎌倉市が連携して、プラごみ問題からSDGsを考えるフォーラムを開催いたしました。
 県としては、「プラごみゼロ」に向けた取組の「輪」をさらに広げていくため、仮称ですが「かながわプラごみゼロ宣言賛同プロジェクト」をスタートさせます。
 このプロジェクトでは、宣言に賛同し、具体的な行動を起こす企業・団体を募り、その取組状況を県のホームページ等で広く発信するとともに、企業・団体間の連携を促進するなど、プラごみゼロに向けた行動を後押ししていきます。
 今後とも、市町村、企業等と連携して、プラごみゼロ宣言に全力で取り組むとともに、こうした取組を通じて、より多くの方々にSDGsを「自分ごと」としてとらえていただき、「持続可能な神奈川」の実現に向けてSDGsを推進してまいります。