公明党神奈川県議団

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県花「ヤマユリ」について
(1) ヤマユリの保護、保全と県民の意識醸成について

小野寺 慎一郎議員(横浜市旭区)

質問要旨

本県の「県の花」ヤマユリは、以前は自生していたものも多く、県内どこでも見られる花だったようだが、現在は自生地となる里山が減少し、保護・保全が不可欠である。一方、(公財)かながわトラストみどり財団では、(福)進和学園の協力で知的障がい者も参加してヤマユリの自生地再生に取り組んでいる。現在、県としてヤマユリに対し目立った取組はないが、生命の星・地球博物館では県内の自生地の情報を集める等の研究を行っており、ヤマユリの群生地を守る活動を続けている地域もある。今こそ、ヤマユリが生育できる自然環境を保全するとともに、ヤマユリについて県民に知ってもらい、関心を持ってもらうことに努めるべきと考える。

 そこで、県の花であるヤマユリが生育できる自然環境保全及び、県民にヤマユリに対して関心を持ってもらうため、どのように取り組んでいくのか、見解を伺いたい。

知事答弁

ヤマユリは、都市化の波に押され、以前よりは 見かけなくなりましたが、現在でも、都市部も含め、県域に広く分布しており、里山や住宅地近くの林や土手などでは、目にすることができます。
 こうした里山や都市に残された貴重なみどりに生育するヤマユリなどの生きものを守っていくためには、県民の皆様に、自然環境の保全や生物多様性に関心を持っていただく必要があります。
 これまで、県では、希少生物を守るための県レッドデータブックの更新や、生物多様性の大切さをわかりやすく伝える情報サイトの立ち上げなどに取り組んできました。
 さらに、今年度、県民の皆様に身近な自然や、生きものへの関心を持ってもらい、それらを大切に守っていく行動につなげていくため、県民参加の生きもの調査を実施します。
 この調査は、身近な動植物や外来生物を発見した方に、環境省のアプリを利用して、その場からスマートフォンなどで、発見場所や写真を報告していただく仕組みで、その結果を地図上に表わしてホームページで公表するものです。
 具体的な調査対象は、現在検討していますが、身近な動物としては、「ニホンヤモリ」や「シオカラトンボ」、また、植物としては、「カントウタンポポ」や「カワラナデシコ」とともに、ヤマユリも加えます。
 県では、このような県民参加型の調査を通じて、県民の皆様に、県の花・ヤマユリへの関心を深めていただけるよう、多くの方の参加を呼びかけるとともに、充実した調査となるよう、工夫を凝らしてまいります。

再質問要旨

県民の皆様にヤマユリに関心をもっていただくための施策について、本県には、大船フラワーセンターなどの県立植物園もございます。そのような場を上手く活用して、ヤマユリに関する何らかの取組を行っていただいて、県民の関心を高めていくことも必要と考えます。
 この点、どのように取り組んでいただけるのか、知事のお考えをお聞かせください。

再質問に対する知事答弁

大船フラワーセンターにおきましてもヤマユリが植栽されておりまして、夏には、来園した方々に花を楽しんでいただいております。
 このため、毎年、花を楽しんでいただけるよう定期的な植え替えなど植栽管理、これにつきまして、指定管理者への指導を実施していきます。
 また、県民の皆様を対象に、年間約60回ほどの園芸教室といったものを開催しております。今後は、このヤマユリの植え付けや育て方、こういったものを習得できる教室といったものを開催しまして、県の花・ヤマユリの、より一層の周知と関心を高められるように取り組んでまいりたいと考えております。