公明党神奈川県議団

ホーム所属議員 重点政策 活動リポート ニュース 本会議 常任委員会 特別委員会 ご意見・ご要望

県立学校におけるエアコン設置推進について

渡辺 ひとし議員(藤沢市)

質問要旨

県立学校では全ての普通教室にエアコンが設置されているが、特別教室では、高校は約65%、特別支援学校で約90%、体育館では、特別支援学校は約26%の設置率であり、高校の体育館にはエアコンが設置されていない。そうした環境で、子どもたちが安心して教育活動を行えるのか心配しているところである。
これまで、我が会派は、県立学校の体育館について、避難所としての機能や安全性が確保されるよう、パソコン等が使える電源の確保やガラスの飛散防止フィルムの張り替え等を要望してきた。しかし、昨今のいわゆる「災害級の暑さ」の中での災害を想定した場合、避難所機能としてエアコンの設置も重要である。
特に、県立特別支援学校は、多くが福祉避難所として指定されていることからも、全ての教室等に設置すべきと考える。

そこで、県立学校におけるエアコンの設置について、今後はどのように進めていこうと考えているのか、所見を伺いたい。

教育長答弁

現在、高校では、すべての普通教室にエアコンを設置していますが、特別教室については、自習室の機能を兼ねている図書室や利用頻度の高い音楽室など、一部の設置となっています。特別支援学校においても、大部分の教室にエアコンを設置していますが、一部の特別教室では未設置となっています。また、体育館のエアコンについては、高校では設置されておらず、特別支援学校でも、こども医療センターに併設している学校を除く、27校中7校の設置となっているのが現状です。
しかし、これからも昨年のように早く梅雨が明けた場合などは、30度を超す日々が長く続く恐れがあるため、児童・生徒の体調を考慮すると、今後、5~6年程度で、エアコンの設置を進めていく必要があると考えています。
そこで、高校の特別教室については、利用頻度等を踏まえ、視聴覚教室などに計画的にエアコンを設置していくこととし、来年度は設計に着手する予定です。さらに、特別支援学校については、体温調整が困難な児童・生徒もおり、今後、全ての特別教室にエアコンを設置したいと考えています。また、体育館については、高校ではその規模や構造上の課題がありますが、特別支援学校については、比較的規模も小さいことから、設置に向けた調査を進めていきたいと考えております。

再質問

昨年の夏は天気予報では命に係わる危険な暑さという表現まで使って注意を呼び掛けたが、今後もこうした暑い夏があることは十分に想定がされます。そのような中、県立高校の体育館について、このような点も含め、生徒が体育館を使用する場合や、また、災害が発生して近所の方々が使用する福祉避難所として使用される場合などを想定し、今後、どのように取り組んでいくのか、教育長の所見を改めて伺います。

再質問に対する教育長答弁

現時点においては、暑い時期に生徒が体育館を使用する場合には、必要に応じて大型冷風機を活用するなどの対応を検討していきます。また、そのような時期に大規模災害が発生し、近隣の方が県立高校に避難された場合、体育館以外の比較的大規模な教室については、エアコンの設置を進めていく予定ですので、これらを避難所として活用可能と考えています。
高校の体育館のエアコン設置については、現状では構造上の課題がありますが、今後、例えば、断熱性能を向上させる技術の開発や、防災対策上、高校に対する国の十分な補助制度などが創設された場合には、改めて検討していきたいと考えております。