公明党神奈川県議団
いのちを守る救急電話相談の充実について
赤井 かずのり議員(平塚市)
赤井議員質問
我が会派では、救急電話相談「#7119」について、全県にサービス対象エリアを拡大するよう求めてきた。早期広域化に向けて、県は積極的に市町村等と連携し、主体的にコーディネートする必要がある。また、県内には小児専用救急電話相談「ダイヤル#8000」があり、全県対象で県がサービス展開し、幼子を持つ親には一定の認知がされている。本県で全年齢向けの救急電話相談「ダイヤル#7119」のサービスエリアを拡大するには、全県展開する小児向け「#8000」との役割分担や連携の整理が重要なポイントと考える。
そこで、県民が安心できる救急医療体制の一翼を担う救急電話相談「ダイヤル#7119」について、本県での広域化に向けた取組状況はどのようになっているのか、また、小児用の救急電話相談として普及している「ダイヤル#8000」との役割分担等についてどのように考えているのか、所見を伺いたい。
健康医療局長答弁
いのちを守る救急電話相談の充実についてお尋ねがありました。
夜間や休日に体調が悪化した際、電話で相談して、症状に応じた適切なアドバイスを受けられる「ダイヤル#7119」は、県内では横浜市が平成28年1月からサービスを行っており、年間17万件の利用があると承知しています。
この#7119については、昨年1月に開催した県・政令市の四首長懇談会において、全県展開に向けて、県がコーディネート役となり、全市町村と調整していく方向で合意がなされました。
これを受けて、県では市町村に対し、このサービスへの参加を呼びかけるとともに、現在これを運営している横浜市などと具体的な検討を進めています。
この中で、市町村からは「救急現場の負担軽減が 期待できる」という意見がある一方で、「福祉や子育てを含む総合的な電話相談を既に行っており、それとのすみ分けが必要」、「新たな財源負担は難しい」といった課題も挙げられています。
そこで、こうした課題について十分に調整した上で、導入可能な地域から段階的にサービスを拡大していきたいと考えています。
また、小児救急相談である「ダイヤル#8000」は、県全域を対象に、専門の看護師等が相談にきめ細かく対応しており、18時から24時までのサービスですが、年間3万件を超える利用があります。
そうした中で、利用者や医療関係者からは「乳幼児に特有の症状もあるので、小児専門の電話相談は必要」といった意見がある一方、「深夜も対応してほしい」など、#8000の充実を求める意見もいただいております。
そこで、#8000については、当面は継続しつつ、#7119との役割分担や連携方策についても、検討していきたいと考えています。
今後も県民の皆様が安心して利用できる救急電話相談の充実に向け、しっかりと取り組んでまいります。