公明党神奈川県議団

ホーム所属議員 重点政策 活動リポート ニュース 本会議 常任委員会 特別委員会 ご意見・ご要望

AI及びRPAの導入について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問

 AI及びRPAの導入については、平成31年2月の我が会派の一般質問において、AIの業務への活用の具体的な検討に着手するとともに、RPAの今年度中の本格導入を目指していくとの答弁があった。
 県では、長時間労働の是正や職員のワーク・ライフ・バランスの実現のため、働き方改革を推進しているが、今後も限られた人員で、県民サービスの向上を図らなければならない。ICTの活用を推進することは、職員の働き方改革に資するだけでなく、時間の有効活用により、職員の県民と向き合う時間の確保につながり、県民サービスの更なる向上が期待できることから、RPAだけでなく、AIなど新しいICTを県の業務に積極的に活用していくべきものと考える。

 そこで、AIとRPAについて、現在の取組状況と、今後どのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

知事答弁

 近年、ICTはますます進展を続け、革新的なデジタル製品やサービスなどが次々と生み出されており、新たなICTの利活用は、社会課題の解決や業務改善に大きく寄与するものと期待されています。
 こうしたことから、県では、現在策定中の「かながわ/ICT・データ/利活用推進計画」で、人工知能「AI」や、ロボットによりオフィス業務を自動化する「RPA」などを積極的に利活用していくこととし、全庁横断的なプロジェクトチームを立ち上げ、業務への幅広い活用について検討を進めています。
 まず、AIについては、昨年度末、パソコンの操作等に関する職員からの問い合わせに対して自動応答する「チャットボットヘルプデスク」を試行導入しました。
 試行の結果、職員の利便性向上に一定の効果があり、職員の利用ニーズがあることが確認できましたが、一方で自動応答の精度などに課題があることもわかりましたので、解決に向けた検証を行っています。
 また、AIを活用した「自動翻訳」や「議事録作成」については、他団体の事例を参考にしながら、民間事業者や庁内関係課にヒアリングし、実証に向けた準備を進めています。
 今後、実証の効果や課題の検証を進め、具体的な実現方式を検討するとともに、新たな業務についても、早期に実証に着手できるよう努めていきます。
 次に、RPAについては、平成30年9月から12月にかけて実施した2つの実証で効果が認められたことから、RPAに向いている業務を洗い出すため、全庁調査を行い、導入可能な18業務を選定しました。
 この18業務のうち、「災害時配備編成計画の作成」や「通勤手当認定にかかる最寄り駅の検索」、「学校の体力データの集計・分析」など、5つの業務について、業務削減効果が概ね年間100時間以上見込まれることが確認できました。
 そこで、この効果の高い5業務の作業手順の見える化や、RPAを動かすために必要な環境の検討を進め、今年度中の本格導入を目指してまいります。
 AIやRPAの導入は、職員の働き方改革にも大きな効果があり、県民サービスの更なる向上にもつながると認識しており、積極的に利活用してまいります。