公明党神奈川県議団

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中学校夜間学級の設置に向けた取組について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問

 「夜間中学」については、映画「こんばんはⅡ」を活用するなど、広く周知・啓発を行うことが必要である。
 本県で3校目の「夜間中学」設置に向けて、県教育委員会では、市町村教育委員会とともに検討・協議を重ねてきた。そうした中、平成29年度に実施した「夜間中学」のニーズ調査結果において、特に相模原・県央地域でのニーズが高い状況が見られたことを踏まえ、相模原市教育委員会が「夜間中学」設置の検討を始めることになった。
 本県の大きな課題である不登校、そして引きこもりの方をはじめ、年齢や国籍などを問わず、多様な方々が共に学ぶことのできる場の一つが「夜間中学」である。県教育委員会として、新たな「夜間中学」の設置に向けて、具体的な取組をさらに進めていくべきである。

 そこで、「夜間中学」の設置に向けた相模原市教育委員会との検討の進捗状況及び今後の取組について、見解を伺いたい。

教育長答弁

 中学校夜間学級、いわゆる「夜間中学」には、不登校や引きこもり、外国籍の子どもなど多様な生徒がともに学び、社会的な自立に向けて成長していく場としての役割が期待されています。
 これまで県教育委員会では、平成29年度に実施した、「夜間中学に関するアンケート調査」の結果を基に、関係の市町村教育委員会とともに、「夜間中学」の設置について検討・協議を進めてきました。
 そうした中、相模原市教育委員会では、市独自のアンケート結果なども踏まえ、「夜間中学」の在り方や、開設に向けたスケジュール等について、検討を始めたところです。
 また、県教育委員会では、相模原市教育委員会と、設置の時期や場所、さらに、県立高校の施設の活用や、他の市町村から生徒を受け入れる広域的な仕組みづくり等について、検討・協議を行っています。
 今後、「夜間中学」の設置に向け、より具体的な準備を進めるためには、相模原市を含め、どの地域において、何名程度の方が入学を希望されるか、といったニーズを把握することが必要です。
 そこで今年度、県教育委員会では、「夜間中学」を希望する皆さんを対象に、県立高校等の施設で、その授業などを体験してもらう、「夜間中学体験会」を開催したいと考えています。
 この体験会では、関係の市町村教育委員会とともに参加者を募り、入学を希望される方の居住地域を把握することで、広域的な仕組みづくりに活かしていきます。
 併せて、より多くの方に「夜間中学」への理解を深めていただけるよう、この「体験会」で、議員お話の映画を上映するなど、広報啓発にもしっかりと取り組んでまいります。