公明党神奈川県議団

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手術支援ロボットの県立病院への導入と活用について

谷口 かずふみ議員(大和市)

谷口議員質問

 今後、進展が期待される先進治療の一つとして、ロボットによる手術支援がある。内視鏡を使った手術支援ロボットである「ダ・ヴィンチ」は、主に「がん」の手術に使用されており、県立がんセンターでも導入されている。
 ロボットによる手術支援は、整形外科の分野にも広がりを見せており、人工股関節などの手術の支援ロボットが開発され、人工股関節の全置換手術については、本年6月から保険適用が認められている。
 このように、最先端の手術支援ロボットの開発が進む中で、県立病院がそれぞれの専門分野に応じ、先駆的に導入・活用を進めていくことは、高度専門医療を提供する県立病院の機能の充実と、患者により質の高い医療を提供することにつながると考える。

 そこで、県立病院における手術支援ロボットの導入の現状と、今後の導入や活用について、見解を伺いたい。

知事答弁

 がん治療やリハビリ医療の分野で開発が進む手術支援ロボットは、患者への負担が少なく、術後の回復が早いという特徴があることから、多くの患者に最先端医療を提供する県立病院での導入と活用は、効果的と考えます。
 そこで、県立病院機構では、昨年9月、がんセンターに手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を導入し、前立腺がんを中心に手術を行ってきましたが、今後は、対象とする部位を順次拡大し、より多くの患者のニーズに応えられるよう、活用していく予定です。
 一方、リハビリの拠点である神奈川リハビリテーション病院では、人工股関節などの手術とその後の専門的なリハビリを実施していますが、この分野の手術支援ロボットは、保険適用されてからまだ間もないこともあり、現在は導入していません。
 今後、高齢化の進展に伴い、こうした手術の増加が予想される中で、安全かつ正確に実施できる手術支援ロボットを導入すれば、より多くの患者に対し、高度な手術とリハビリを一体的に推進でき、患者の早期社会復帰に向けて、大きな効果が期待できます。
 導入にあたっては、多額の費用がかかることや、ロボットを操作する医師の育成が必要といった課題もありますが、指定管理者であるリハビリテーション事業団とともに、こうした課題への対応について、検討を進めてまいります。
 県は、今後も、各病院の特色を踏まえ、様々な手術支援ロボットの効果的な導入や活用について検討を進め、県立病院における最先端医療の提供に取り組んでまいります。

要望

 手術支援ロボットにおきましても、前向きなご答弁ありがとうございました。
 神奈リハのお話しがありましたが、ここでの手術を待っている患者さんの方も多くいらっしゃると伺っております。
 そういう意味で、最先端の手術支援ロボットを導入することで、待っている方々の待つ日数も減るということも考えられ、ましてや、安全性の向上、患者さんのQOLの向上ということにも繋がっていくと思いますので、是非とも前に進めていただきたいと思います。