公明党神奈川県議団

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SDGs最先進県としての取組について

佐々木 正行議員(相模原市中央区)

佐々木議員質問

本県は、SDGsの推進に大きな役割を果たしている国連開発計画・UNDPと、昨年8月に連携趣意書を締結したことから、より一層のSDGsの推進につながるものと期待している。
 一方、先般、県は「かながわ気候非常事態宣言」を発表した。気候変動はSDGsの達成、持続可能な社会を創っていく上で、不可欠なテーマであることから、UNDPをはじめとする国連機関と連携して開催するイベントを大いに活用すべきと考える。さらに、世界の青年たちが気候変動に対する行動を広げていくための議論を、宣言を発表した神奈川で行うことなどが、必要であると考える。
 そこで、国連機関と連携したイベントを通じて、どのように本県のSDGs推進の機運を醸成していこうと考えているのか、所見を伺いたい。

知事答弁

 本県のSDGs推進に向けた取組については国連からも評価され、昨年7月には招へいを受け、世界に向けて取組みを発信しました。これをきっかけに8月に国連開発計画・UNDPとSDGs推進に向けた連携趣意書を締結しました。
 一方、国連は、SDGsの達成に向けて、「今、取組のさらなる拡大・加速が必要であり、2030年までを『行動の10年』とする」、と表明しています。
 こうした中、SDGsの「行動」につなげることを目的に、UNDPなど国連機関との連携によるアジアで初めてとなる、仮称ですが、「SDGsアクションフェスティバル」を開催したいと考えています。
 このアクションフェスティバルでは、主なテーマとして、「いのち」「気候変動」「次世代・ジェンダー」を位置づけることを検討しています。特に地球規模の課題である「気候変動」について、本県は先日、「かながわ気候非常事態宣言」を発表しました。このイベントにおいても、「気候変動問題」について、国内外の多くの皆様と危機感を共有し、解決に向けた行動につなげていきたいと考えています。
 さらに、SDGsの達成に向けては青年や子どもたちなど若い世代の活躍が欠かせません。そこで、こうした世代を交えた議論の場を設け、次世代の視点から気候変動問題やSDGsの達成に向けた「行動」を考える機会にしたいと思います。
 加えて、県内での取組みをさらに広げていくために、国内外の先進的な事例を紹介したり、これまでSDGsになじみが薄かった方々に、映画・音楽・ゲームなどを通じて、「楽しく、わかりやすく」体感できる機会を提供することも必要です。
 「国連機関との連携」という、本県ならではの強みを活かして、このフェスティバルを起爆剤に、市町村、企業、大学等との連携を深め、SDGsの機運を醸成し、具体的な行動を後押ししていきたいと考えています。

要望

 国連で昨年9月に気候行動サミット、これに先駆けて、ユース気候サミットが行われました。このサミットは、140を超える国・地域から集まった青年たちが、各国を代表というよりは、同世代の一員として参加をして、議事進行の多くを、国連関係者でなく、自らが、青年たちが担ったことがございました。このサミットが象徴的だったのは、国連のグテーレス事務総長がキーノート・リスナーとして、青年たちの声を真正面から吸い上げて、受け止めながら、議論を支える役割を務めたことが非常に特徴的だったのですが、このパリ協定の達成を目指すNGOの「ミッション2020」で議長を務めるクリスティアナ・フィゲレス氏においては、「青年たちは科学を理解し、気候変動が自分たちの人生に及ぼす影響を理解するとともに、気候変動の問題に対処することは可能であることを知っているからだ」と述べています。
 SDGsアクションフェスティバルを1つの契機として、SDGs最先進県である本県が青年を中心に気候変動問題の解決に踏み出す挑戦を力強く進めていただくように要望いたします。