公明党神奈川県議団

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依存症対策について

佐々木 正行議員(相模原市中央区)

佐々木議員質問

 わが会派では、かねてより依存症対策についてしっかり取り組むべきと主張してきたが、WHOは昨年5月、新しい国際疾病分類に、新たな依存症として、「ゲーム障害」を追加することを決定した。
 ゲーム障害は、課金による金銭面のトラブルも抱えることがあり、ギャンブル等依存症の側面も持ち合わせている。こうした新たな依存症である「ゲーム障害」も含め、依存症に対して、その対策を一層推進していくべきであり、依存症は誰でもなる可能性があること、依存症は病気であるということをもっと県民の皆様に知ってもらうために、神奈川らしいインパクトのある普及啓発により、依存症の正しい理解につなげることが重要である。

 そこで、今後、本県として、依存症対策のさらなる充実強化に向け、特に普及啓発を積極的に行っていく必要があると考えるが、所見を伺いたい。

知事答弁

 依存症は、アルコール等の特定の物質を過剰に摂取したり、ゲームやギャンブル等の特定の行為を繰り返し行うことで、脳の回路が変化し、自分でコントロールすることが困難になる病気で、誰でもなる可能性があります。
 また、依存症については、本人の意志の弱さが原因であるといった誤解があることや、症状がありながら自覚を持たない人も多いことから、県民の皆様に正しい知識の理解を深めていただくことが非常に重要です。
 そこで、県では、「かながわ依存症ポータルサイト」を開設し、適切な治療や相談につながるよう、様々な情報提供を行ってきました。
 そうした中、現在、ネットやゲームに依存する未成年者が増加している状況があります。
 未成年者は、脳の発達が未成熟なため、依存症になりやすいと言われていることから、子ども本人や、保護者など周囲の大人に、ネットやゲームの適切な利用など、正しい知識を持ってもらうことが重要です。
 そこで、県では、今後、ネット依存やゲーム障害も含め、依存症についての理解を深めていただけるよう、子どもにも分かりやすいリーフレットや動画等を作成し、広く周知を図っていきます。
 また、若い方が多く集まるようなイベントにおいて、セルフチェックシートで、実際に自分の依存度をチェックしてもらうなど、依存症に関する気づきの機会を数多く提供していきます。
 さらに、関係機関と連携して、当事者の体験談や専門家の話が聴けるフォーラムを開催するなど、県民の皆様が依存症を自らのこととして考え、普段の生活を見直すきっかけづくりも進めていきます。
 こうした取組みにより、誰もが依存症について正しく理解し、考え、行動するムーブメントを巻き起こし、県民の皆様とともに、依存症対策にしっかりと取り組んでまいります。