公明党神奈川県議団

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新型コロナウイルス感染症の検査の拡充について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問

 新型コロナウイルス感染症第1波においては、PCR検査が受けられないなどの話も聞いたが、5月に抗原検査が保険適用に承認され、キットを用いた検査で、検体採取から約30分で結果の判定が可能となった。発熱などの症状が出て2~9日ならば、抗原検査だけで診断を確定できることになり、迅速な対応が必要となる救急車等への活用が期待される。
 現時点で新型コロナウイルスの季節性については明らかでないが、仮に秋冬に活発になりやすい感染症であれば、第2波はインフルエンザの時期に重なることも想定され、今後は医療機関等で抗原検査をどのように実施し活用していくかが課題となると考える。

 そこで、新型コロナウイルス感染症において、できるだけ早期に適切な治療が開始できるよう、抗原検査等の新たな検査法を積極的に活用すべきと考えるが、所見を伺いたい。

健康医療局長答弁

 新型コロナウイルス感染症の重症化によるリスクを防ぐためには、速やかに検査を行い、感染の有無を確認した上で、治療方針を決定することが重要です。
 新型コロナの検査法については、一般的にPCR検査が用いられていますが、検査結果が出るまでに少なくとも4~6時間かかるという課題があります。
このため、県では検査の迅速化に向け、スマートアンプを利用した迅速検出法を改良し、検査時間をさらに短縮できるアタッシュケース型の検査機器の実証実験を開始したところです。
 一方、抗原検査は、PCR検査より感度は劣りますが、専用のキットに鼻咽頭などから採取した検体をつけ、判定する手法です。
 5月中旬に新たに保険適用となり、30分程度で感染の有無を判定できるなど、迅速性の点でメリットがあります。
 抗原検査で、陰性となった場合にはPCRによる 再検査が必要でしたが、先日、症状発生後2日から9日目以内の者については、抗原検査で陰性となった場合、再検査を必須としないこととなりました。
 このため、抗原検査を利用することで、より迅速で簡便な方法で確定診断が可能となりました。
 今後、抗原検査は、新型コロナに感染した患者の治療方針の速やかな決定や救急搬送された患者への使用など、様々な場面での活用が期待されます。
 また、新たに抗原検査においても、鼻咽頭による検査の他、唾液による検査も保険適用されることになりました。
 この唾液による検査は、検体採取時の感染リスクを低く抑えることができますので、検査体制を更に拡充することが可能となります。
 今後、県ではPCR検査に加え、抗原検査などの新しい技術や手法も積極的に取り入れ、検査体制の充実を図り、新型コロナウイルス感染症の第2波に的確に対応してまいります。