公明党神奈川県議団

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県立学校の管理職の育成について

鈴木 ひでし議員(横浜市鶴見区)

鈴木議員質問

 社会が多様化する中、県立学校は、子どもたちを育む場としてだけではなく、地域の皆様ともお互いにパートナーとして連携・協働していく、地域の拠点としての役割も求められている。
 そのため、校長には地域や学校の状況・課題を的確に把握し、学校の教育ビジョンの下で強いリーダーシップと高いマネジメント能力を発揮し、組織的、機動的に学校運営を行うことが強く求められている。
 新型コロナウイルスの感染拡大により、いじめや不登校など、学校を取り巻く課題の拡大、深刻化が懸念されている中、児童•生徒の安全・安心な学校生活を確保しながら、学習の保障に万全を期すためには、強いリーダーシップと高いマネジメント能力を持つ管理職の人材育成の重要性が、従来にも増して高まっていると考える。

 そこで、県立学校管理職の育成について具体的にいつまでに、どのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

教育長答弁

 急速な情報化の進展など、社会が激しく変化する中、県立学校の運営を担う管理職には、学校が直面する様々な課題に的確かつ迅速に対応することが、より一層求められています。
 一方で、管理職候補となる40代から50代前半までの教員が少ない状況から、これまで以上に、管理職の人材育成を計画的に行っていく必要があります。
 そのため、現在、これまでの取組みを踏まえ、仮称ですが、「かながわ学校管理職育成指針」の策定を進めており、今定例会中に、その素案をお示ししたうえで、今年度中に取りまとめる予定です。
 この指針には、学校の管理職に求められる、「めざすべき管理職像」を示すとともに、校長や副校長などの職位に応じて、求められるレベルを指標化すること、また、管理職になる前の段階から、育成のための研修や職場訓練などを、体系的に実施することなどを盛り込んでいきます。
 さらに、県立学校における校長昇任に際しては、学校現場で起こる様々な課題について、トップリーダーとして組織を動かし、事案に適切に対処できる人材かどうかを見極めることが大切です。
 そのため、民間企業で活用されている、具体的な場面を想定した演習により、マネジメント能力を客観的に判定する手法を取り入れた「県立学校校長選考アセスメント」を、令和3年度から導入したいと考えています。
 こうした取組みにより、県立学校の校長をはじめとした管理職の、計画的かつ一貫した育成を行い、将来にわたり県民の皆様から信頼される学校づくりを進めてまいります。

要望

私自身がすごくこだわったことに、教育長、本当にありがとうございました。前向きにアセスメントと、また管理職に向けての指針しっかり作ってくださる。
私常任委員会でも申し上げましたけれども、いろいろないじめや、この前もある管理職の言葉にしたくもないぐらいの恥ずかしい行為があった。その都度、教育委員会が謝罪をする。しかし、現場というのは本当の素晴らしい、また、人事から、学校内の管理の全権を担っているのは校長先生なんですよね。校長先生が、大変問題ある発言かもしれませんけれど、どうしてそういうことが起こったのかというようなことが、ある意味でメディア等々できちっと語られない限り、私こういう問題が解決しないのかなと思ったりしたりもするんですよ。
そういう中で、より管理職の方々が、本当にこれを目指していくんだという指針を、たぶん全国で初になるんじゃないかなと思うんですけれど、作ってくださるということで、期待をしておきます。
ある意味で、先生という、ものすごく社会の中でも地位が高い方々に対するマネジメントですから、校長先生の実力、また、御苦労いかほどかと思うわけです。だがゆえに、逆に教育委員会の方から、そういうきちっとした指針というようなものを出しておく、また、ある意味で、民間が使っているようなアセスメントを使っていただく、これによって大きく大きく流れは変わるのではないかと思った次第でございます。
どうぞまた、教育長におかれましては、完成を心待ちにしておりますので、宜しくお願いをしたいというふうに思います。