公明党神奈川県議団

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安全で着実なリニア中央新幹線の整備推進について

佐々木 正行議員(相模原市中央区)

佐々木議員質問

 リニア中央新幹線の整備については、JR東海により、沿線各地で工事が進められ、東京都の品川では、トンネル掘削のための立坑工事が完了し、トンネルの掘削工事が始まろうとしている。
 その一方で、東京外かく環状道路のトンネル工事では、住宅地で陥没が発生したこともあり、同じ大深度地下を活用してトンネル工事を行うリニア沿線の住民からは、不安の声が寄せられており、今後、計画通り工事を進めていくためには、住民の不安を払拭する必要がある。
 そのためにも、事業者であるJR東海は、他の現場で発生した事例も踏まえながらしっかりとした対策を講じるとともに、沿線住民への十分な説明を実施した上で、安全に工事を進めていくことが重要であると考えている。

 そこで、リニア中央新幹線の安全で着実な整備推進を図るために、県として、どのように取組んでいくか、所見を伺いたい。

知事答弁

 リニアの整備は、国全体の社会経済活動を支える大変重要なプロジェクトであり、早期の開業が期待されています。
 リニアの県内区間は、延長約40キロメートルの大半がトンネルで計画されており、現在、川崎市と相模原市で、トンネルを掘るための準備工事が進められています。
 こうした中、昨年10月に、東京都調布市の住宅地において、大深度地下を活用した道路のトンネル工事で陥没事故が発生しました。今後県内でも、リニアのトンネルの本体工事が着手されますが、沿線の住民からは、今回発生した道路と同様の陥没事故が起こるのではないかとの不安の声があがっています。事業にあたっては、沿線住民の不安を解消し、信頼を得ながら、安全に工事を進めていくことが、何よりも重要です。
 これまでも、私が会長を務めるリニアの建設促進を求める県の期成同盟会において、JR東海に対し、地元の理解が得られるよう、十分な情報提供や適切な説明を行うとともに、丁寧な対応に努めることを要望してきました。
 県は、今回の県民の声を受け、地元市とともに、JR東海に対し、工事の着手前には、十分に調査を行い、安全確保に万全を尽くすこと、沿線住民に対して、工事内容や安全対策を丁寧に説明すること、などについて、今週中に要請します。さらに、今後は、JR東海が県民の不安を解消する対応が出来ているかどうかをしっかり注視し、対応が不十分であれば、速やかに改善などを申し入れていきます。
 県は、リニアが安全で着実に整備・推進が図られるよう、常に県民目線に立ち、県民の安全・安心の確保を最優先に取組んでまいります。