公明党神奈川県議団

ホーム所属議員 重点政策 活動リポート ニュース 本会議 常任委員会 特別委員会 ご意見・ご要望

賛成討論

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

 私は、公明党神奈川県議団を代表し、今定例会に提案された定県第140号議案 令和3年度神奈川県一般会計補正予算(第18号)に対し、所管常任委員会の審査結果を踏まえ、意見要望を交え、賛成の立場から討論を行います。

 本日を以って緊急事態宣言が解除され、明日10月1日から24日までをリバウンド防止措置期間として、県内飲食店等に対し時短営業等の要請がなされることに伴い、感染症拡大防止協力金事業費として、363億5800余万円が計上されました。現在、新規陽性者数は継続して減少し、ひっ迫していた医療提供体制も改善傾向にありますが、リバウンドによる再度の医療ひっ迫を避けるためにも、引き続き感染の抑制を図っていかなければなりません。
 本県では、マスク飲食認証店については営業時間を5時から21時までとし、酒類の提供を11時から20時までとする、また、その他の店舗では営業時間を5時から20時までとし、酒類の提供が終日停止されますが、マスク飲食実施店の認証を申請中の店舗については、11時から19時30分まで酒類提供を認めるということです。
 この、認証制度申請中の店舗に対し、認証店より営業時間を1時間、酒類提供時間を30分繰り上げるという本県独自の措置は、そもそも申請から2カ月たっても認証が下りない店があるという事態から生まれたものであり、状態の解消こそ急ぐべきであります。

 今回の補正予算では、マスク飲食実施店認証制度の審査体制の強化が図られるとのことです。
 総務政策常任委員会での答弁では、現在、審査に当たっている45チームを2倍以上に増やすとのことでした。しかし、仮に審査体制を100チームにしたとしても、チームの質の担保がなければ、審査数も伸びませんし、審査の精度も見込めません。よって数だけではなく審査チームの質の確保にも取り組み、マスク飲食実施店申請中の店舗に対して、一日も早く認証を出せるよう強く要望します。

 次に、マスク飲食実施店の申請をしていない飲食店等に対し、県として酒類の提供停止を求めていることについて申し上げます。
 確かに、県知事の判断で酒類の提供停止の要請は可能です。しかし、マスク飲食実施店の未申請店舗であっても、感染拡大の防止にしっかりと取り組んでいる飲食店もあります。
 お話を伺うと「申請をしてもなかなか認証がされない」という情報に影響されて申請しない方や、申請をすることによるメリットをご存じないという方も少なくありません。
 県として、未申請の店舗の方々に、正確な情報の提供を丁寧に行ない、申請を促していただくよう要望いたします。

 マスク飲食の認証については、以前、県が表彰対象とした「マスク飲食完全実施店」という考え方がありました。
 今後、マスク飲食認証店の中でも、完全実施店に該当するような、特に優れた店舗に対しては、例えば、認証店よりも時間を延長して酒類の提供ができるなどの優遇措置について検討していただくよう要望します。
 さて、協力金の交付要件には、1組4人以内とありますが、質疑で確認したところ、4人以上で来店しても、1テーブル4人以内でいくつかのテーブルに分かれればいいこと。また、結婚式場等でも1テーブルに4人掛けで対応すれば、披露宴も開催できるとのことでした。こういった具体的な事例を挙げ、事業者及び県民に分かりやすくお伝えいただけますよう求めます。
 以上、意見要望を申し上げ、討論とします。