公明党神奈川県議団

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高齢運転者の免許手続きの円滑化に向けた取組について

谷口 かずふみ議員(大和市)

谷口議員質問

 近年、高齢運転者による重大な交通事故が大きな社会問題となっており、運転免許の更新にあたっては、「高齢者講習」の受講が義務付られ、さらに「認知機能検査」を受ける必要がある。一方で、受講待ち期間が長期化しており、予約が取りにくいと聞いている。
 2019年9月の本会議で、待ち時間を短縮するため、自動車教習所だけではなく、運転免許センターでも実施してもらいたいと強く要望したところ、運転免許センターでも高齢者講習がスタートし、待ち期間の短縮化が図られていることは承知している。しかし、今でも予約が取れないといった声が多く寄せられ、検査・講習の受入れ拡大、業務委託料の見直し等の検討が必要であると考える。

 そこで、高齢者講習や認知機能検査の待ち期間の短縮をはじめとして、高齢者運転者の免許手続きの円滑化に向けて、今後どのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

警察本部長答弁

 まず、はじめに高齢者講習、認知機能検査の受講・受検待ち期間についてです。
 昨年末、70歳以上の方が受講する高齢者講習に約90日、75歳以上の方が高齢者講習の前に受検する認知機能検査に約60日の待ち期間が生じていました。
 県警察では、これら待ち期間を短縮するため、高齢者講習の実車指導専用コースを新設し、運転免許センターで受入れを拡大するなどの対策を実施したところ、本年9月末現在の待ち期間は、高齢者講習が約58日、認知機能検査が約44日に短縮するなど一定の効果が見られています。
 今後は、検査・講習を委託している自動車教習所の受入れ拡大を促進するため、各教習所に職員が赴き、受入れの拡大を依頼しますとともに、来年5月の手数料条例の改正に合わせ、委託料の見直しについて検討を重ねてまいります。
 次に、来年5月から開始される運転技能検査についてです。
 この検査は、75歳以上で普通自動車免許を持っている方のうち、信号無視等の一定の違反がある方に義務付けられる検査です。
 県内では、年間約13,000人の方が受検するものと予測しておりますが、当面は、自動車教習所等には業務委託せず、運転免許センターで実施する予定としております。
 この運転技能検査につきましても、専用コースを効率的に活用するなど、円滑に実施できるよう準備を進めてまいります。

 県警察では、こうした取組により、高齢者講習等の待ち期間の更なる短縮を図るとともに、来年5月から実施する運転技能検査に向けた準備を進め、高齢運転者の免許手続きを円滑に推進してまいります。