公明党神奈川県議団

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自主夜間中学との連携について

鈴木 ひでし議員(横浜市鶴見区)

鈴木議員質問

 近年、不登校等により十分な教育を受けられないまま卒業した方等の学びの機会の確保が課題であったこと等を踏まえ、本年4月に相模原市で県内3校目となる「夜間中学」が開校した。
 一方、県内には民間団体がボランティア等により自主的に運営する「自主夜間中学」が存在しており、不登校や言葉の問題、経済状況等の理由から学ぶ機会を失った方に学びの支援を行ってきた。
 学校における課題の解決に向けて、「自主夜間中学」の運営に携わる方々のノウハウや、そこで学ぶ生徒の側に立って教育に携わってきた想いを、学校教育関係者に伝えていくことは有意義なことである。

 そこで、不登校などの理由により、学びの機会が確保できない子どもたちの実情に応じて対応策を検討していくためには、そうした子どもたちの実情を知る方々の声は非常に重要と考えるが、「自主夜間中学」との連携について、所見を伺いたい。

教育長答弁

 自主夜間中学は、様々な事情により学校に通うことが難しい方を、ボランティア等が自主的に受け入れ、夜間を中心に、一人ひとりの学びを支援している場です。現在、県内には、5つの団体が6か所で、自主夜間中学を運営していると承知しています。
 この5団体の方々には、県内で3校目となる公立夜間中学の設置に向けた、事前のニーズ調査や、夜間中学体験会の実施などに、全面的なご協力をいただきました。
 こうした取組が、市域外からも生徒を受け入れる広域的な仕組みとして、本年4月に開校した、相模原市立夜間中学につながっており、関係者のご尽力に大変感謝しています。
 本県では、依然として、不登校や外国籍等の子どもが増加しています。
 こうした子どもたちの学びの場の充実に向けては、一人ひとりにきめ細かな支援を行っている、自主夜間中学との連携を、一層深めていくことが有効です。
 そこで、県教育委員会と、すべての市町村教育委員会からなる、教育機会確保に関する連絡協議会に、自主夜間中学と意見交換を行う分科会を、新たに設置します。
 県教育委員会では、自主夜間中学の関係者との情報共有や意見交換を通じて、顔の見える関係を築き、その想いやノウハウを受け止めて、今後の教育施策に、しっかりと生かしてまいります。

要望

 10年前に地元の鶴見の「えんぴつの会」の先生とお話をさせていただき、手弁当で温かくやってこられたことを涙ながらに拝見してきました。
 今、ご答弁の中で分科会を作っていただけるということで、私も一つの道筋ができたかなという気がします。
 教育委員会と自主夜間中学の方が定期的に会合を行う機会を作って欲しいということを要望としてお伝えさせていただきたい。