公明党神奈川県議団

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ウィズコロナの医療に向けた県民理解の促進について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問

 オミクロン株は、高齢者や基礎疾患がある方を除いては重症化せず、短期間で軽快すると言われているが、依然、不安を抱いている方も多い。こうした状況の中、支援対象者の重点化やコロナを特別扱いしない日常の医療提供体制に戻していくといった議論を専門家だけで進められても県民は追いつけない。
 限られた医療資源の中で、「県民の命」、「救える命」を救うためには、あらゆる疾病、傷病のリスクの高さを優先した保健・医療サービスの提供を行うべきであり、そのためのコロナ対応の見直しも必要であるが、そのためには、データに基づいた現在のコロナの特性等を分かりやすく県民に説明し、理解を促すことが重要である。

 そこで、ウィズコロナを見据えつつ、限られた医療資源を有効に活用し、命を守る医療提供体制を構築していくにあたり、県民の理解を促すためにどのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

知事答弁

 今後の新型コロナウイルス感染症への対応については、データに基づき、ウイルスの特性や病床の現状などを説明し、県民の皆様のご理解をいただきながら、進めていくことは重要です。
 例えば、60歳未満の致死率は、デルタ株の0.08%に対し、オミクロン株では0.01%まで低下しています。
 また、重症化率についても、ピーク時の入院者数に占める重症者の割合を、デルタ株と比較しますと、オミクロン株は、約4分の1に低下しています。
 こうしたデータに基づき、ウイルスの特性等を丁寧に説明することで、県のコロナ対応の見直しについても、ご理解いただきやすくなるのではないか、と考えています。
 また、コロナ患者の入院を担う医療機関に行ったアンケートでは、約70%が、昨年夏の第5波において、コロナ以外の疾患の入院や手術を延期したことが分かりました。
 これは、医療資源が限られる中、コロナ対応を進めた一方で、コロナ以外の疾患に関する医療が制限されたことを示しており、こうした実態も、データを提示しながら説明していく必要があります。
 そこで、データに基づき、ウイルスの特性の変化や、一般医療に与えた影響を、新たに県のホームページで公開していきます。
 また、LINEパーソナルサポートなどのSNSでも、データに基づく情報を積極的に発信していきます。
 こうしたことにより、県民の皆様にコロナに対する理解を深めていただき、ウィズコロナを見据えた保健医療提供体制を構築していけるよう、取り組んでまいります。

要望

 データの公開をしていただくと、それをもとに説明をしていくのだというご答弁をいただきました。
 データの検証をもとに、県民に対し明確に次なるステージを示すことができれば、信頼と安心の下での指標になる。また、本県のみならず、全国をリードできる、神奈川モデルの構築に、つながるのではないかと、期待をしております。
 本県が進めてきた、ヘルスケア・ニューフロンティアの成果が、試されるともいえると思います。今後はデータの公開にとどまらず、データ検証をなさって、より正確に発信されますように期待を申し上げてまいります。