公明党神奈川県議団

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筋電義手のさらなる普及促進について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問

 県は、平成29年度に神奈川リハビリテーション病院で筋電義手の訓練を開始、昨年度には「未来筋電義手センター」を設置し、支援に取り組んでいるが、筋電義手は非常に高額であり、訓練用義手の購入には公費負担がない。全国でも訓練機関が少ない理由の一つとして、義手を購入する医療機関の負担が挙げられることから、県は、今年度、訓練用義手の確保を図るため「筋電義手バンク」を立ち上げた。
 しかし、神奈川リハビリテーション病院の訓練実績は累計十数名であり、先天的に腕の一部が欠損して生まれてくる子の年間数よりも少ない。今後は、より多くの方に「未来筋電義手センター」を知っていただき、挑戦する機会と筋電義手の普及の促進に取り組むとともに、支援の財源となる筋電義手バンクの認知度を高めていく必要がある。

 そこで、筋電義手の普及促進に向け、今後どのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

知事答弁

 筋電義手は、自分の意思で動かせるという優れた機能を有しており、その普及促進は大変重要です。私も、利用者から「世界が変わった」という声を聴いており、ぜひ、普及を進めたいと考えています。特に、子どもは、早期に訓練を開始すれば、両手を使った自然な動作が身に付き、進学や就職等の将来の選択の幅も広がります。
 県では、平成29年度から訓練を開始し、昨年度には「未来筋電義手センター」を開設して、作業療法士を増員するなど、体制強化を図ってきました。
 また、今年度からは、訓練用義手の確保のため、「筋電義手バンク」を立ち上げ、これまで、約480万円のご寄附をいただいています。
 一方、対象者に対して、小児科医など、医療関係者からの働きかけが進んでおらず、訓練者は十数名に留まっています。
 また、訓練者が増加した場合、それに対応できる義手を確保する必要もあります。
 そこで、未来筋電義手センターの医師が、小児科等関連医療機関の医師と連携し、対象者に積極的にアプローチできるよう、さらに体制を強化することを検討していきます。
 また、多くの方に、筋電義手について知っていただき、筋電義手バンクにご支援いただけるよう、積極的に広報を行います。
 具体的には、利用者のご協力を得て動画を作成し、それを活用して、広く支援を呼びかけていきます。
 併せて、国に、訓練用筋電義手に対する補助の拡充を強く働きかけていきます。
 こうしたことにより、子どもや若者の夢をかなえる筋電義手の普及に向け、取り組んでまいります。

要望

 筋電義手のさらなる普及促進、ご提案をさせていただいた動画については知事も大きな賛同をいただいて感謝いたします。民放の番組で24時間やっている夏のあの番組で動画を見たとき私も感動しました。前向きに、お父さんがお話しになっていた。
 動くことになったというより、お嬢さんが前向きになったということを大きく評価をされていました。
 せっかく全国にも数少ないリハビリ施設ができているのであるから多くの方々が通っていただける体制の充実を求めていきたいと思います。