公明党神奈川県議団

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新生児マススクリーニング検査の拡大について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問

 新生児マススクリーニング検査は、先天性代謝異常等を新生児のうちに見つけるための検査であり、県では20種類以上の疾患の検査が可能な「タンデムマス法」と呼ばれる検査を導入している。本年4月からは脊髄性筋萎縮症及び重症複合免疫不全症について希望する場合は、2疾患の検査を拡大検査として受検可能となっている。
 しかし、拡大新生児マススクリーニング検査の内容や意義があまり知られておらず、検査可能な医療機関も限られ、自己負担もあることから、躊躇されている方もいるのではないかと懸念している。検査内容や実施している医療機関の情報を保護者に知ってもらい、希望する場合は、検査を受けられるようにする取組が必要である。

 そこで、拡大新生児マススクリーニング検査を多くの方に知っていただき、また、希望した方が検査を受けられるようにするために、どのように取り組んでいこうと考えているのか、所見を伺いたい。

知事答弁

 新生児のうちに、一部の先天性疾患を発見する、マススクリーニング検査の普及・促進は、早期の治療に繋げることにより、病状の進行を遅らせることが期待できる取組として大変重要です。
 新たに、脊髄性筋委縮症、重症複合免疫不全症の2疾患を対象に加えた、いわゆる拡大検査は、本年4月から、一部の産科医療機関で試行的に導入されました。
 しかし、この拡大検査は、導入から間もないこともあり、まだ広くは知られていません。
 また、検査の実施機関が限られていることから、検査を希望する方が、受検しやすくなるよう、実施機関に関する情報提供を行うことも重要となります。
 さらに、この拡大検査については、自己負担が発生するため、検査をためらう保護者の方もいますので、これを公費助成の対象とすることが、さらなる普及促進につながると考えています。
 そこで県では、拡大検査の内容・意義のほか、検査実施機関に関する情報を、新たに、県のホームページで提供するとともに、産科医療機関とも連携して、その周知を図っていきます。
 また、自己負担となっている拡大検査についても、公費負担の対象とするよう、国に働きかけていきます。
 こうしたことにより、拡大検査を普及させ、新生児の先天性疾患の早期発見・対策につなげられるよう、しっかりと取り組んでまいります。