公明党神奈川県議団

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県立保健福祉大学における公衆衛生人材の育成について

鈴木 ひでし議員(横浜市鶴見区)

鈴木議員質問

 今般の新型コロナで教訓を得たように、現在、県内各地域で活躍できる専門性の高い保健師など、「公衆衛生人材」が非常に不足しており、将来に向けて、公衆衛生人材の育成に積極的に取り組むべきであると考える。
 そのためには、例えば、県立保健福祉大学の大学課程の中において「公衆衛生学科」といった専門課程を設置することも、ひとつの有効な方法ではないかと考える。

 そこで、本県の将来の保健医療を見据え、県立保健福祉大学において、公衆衛生人材の育成のさらなる強化に取り組むべきと考えるが、見解を伺う。



知事答弁

 生活習慣病や感染症対策、母子保健、精神保健といった公衆衛生の活動は、地域の人々の健康を総合的に守り、未病の改善にもつながることから、これらを担う人材の育成は大変重要です。
 県では、県立保健福祉大学に、大学院である「ヘルスイノベーション研究科」いわゆるSHIを設置し、公衆衛生学を基盤に、保健・医療・福祉にイノベーションを起こす人材の育成に取り組んでいます。
 また、公衆衛生学は、健康に関わるすべての領域の基礎となることから、大学においても、全学科の学生が必修科目として学んでいます。
 一方で、超高齢社会の到来や新興感染症などによる、新たなニーズに対応していくためには、より高度で多角的な視点から、現状や課題を分析し、対応策を提案できる人材の育成が必要です。
 そこで今後は、例えば、SHIが行っている授業を大学全体に広く展開するなど、公衆衛生学の視点で課題を解決する力を育成し、学生の知識や関心をさらに高められるカリキュラムを検討していきます。
 また、感染症対策等においては、より専門的な知識を備えた保健師や看護師が必要ですので、こうした人材の効果的な育成方法について、大学と調整を進めます。
 これらの取組により、高度な公衆衛生施策を担える人材を育成し、県全体の保健福祉の向上を図ってまいります。

再質問

 公衆衛生人材を積極的に育成していくため、県立保健福祉大学に、「公衆衛生学科」といった専門課程を設置すべきと考えるが、見解を伺いたい。

再質問に対する知事答弁

 公衆衛生人材の育成については、大学全体のカリキュラム等を総合的に勘案しながら、検討していく必要があります。
 そのため、専門課程の設置の可否を含め、具体的な育成方法については、今後、大学と調整してまいりたいと考えています。