公明党神奈川県議団

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視覚障がい者の安全確保に向けた信号機の整備について

小野寺 慎一郎議員(横浜市旭区)

小野寺議員質問

 視覚障がい者の方などのスマートフォンに歩行者用信号機の情報を音声で知らせる高度化PICSの整備を急ぐとともに、広く周知する必要がある。一方、スマートフォンの利用に難を感じる方もいることから、併せて、従来の視覚障害者用付加装置の活用も進め、安全・安心を実感できる歩行空間の創出に取り組んでいただきたい。

そこで、
①県警察における、これまでの高度化PICSの整備状況について伺う。
②また、高度化PICSの設置要望が多く寄せられている一方で、スマートフォンの操作に不安を持った方々もおられるとのことであり、こうした多様な要望を踏まえた上での、県警察の今年度の整備予定及び今後の取組方針について、所見を伺う。


警察本部長答弁

 まず、高度化PICSとは、スマートフォン用アプリケーションを利用し、歩行者用信号の状態を音声や振動で知らせるなどして、目の不自由な方々の安全な道路横断を支援するシステムです。
 県警察では、令和3年度から高度化PICSの整備を開始しており、整備箇所につきましては、目の不自由な方が多く居住する地域を選定し、御要望も踏まえつつ、視覚障害者情報センターの周辺など、需要が見込まれる場所を対象に整備してまいりました。
 令和4年度末時点での整備箇所数につきましては48か所で、今年度は、これまでの整備場所の選定状況を踏まえ、24か所に整備する予定です。
 県警察といたしましては、今後も、高度化PICSの整備を推進してまいります。
 その整備にあたっては、利用者が安心して利用できるよう、必要に応じて、関係機関・団体等に対する周知を行うなど、積極的な情報提供に努めてまいります。
 一方で、高度化PICSについて、スマートフォンの操作に不安な方々が取り残されるのではないかとのご指摘があることも承知しております。
 そうしたご意見も踏まえ、電子音を発する視覚障害者用付加装置についても活用してまいります。
 県警察では、道路を横断する目の不自由な方々の交通の安全を確保するため、引き続き、高度化PICS等の交通安全施設の更なる整備を推進してまいります。