公明党神奈川県議団

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伊豆湘南道路について

藤井 深介議員(平塚市)

藤井議員質問

 県は、静岡県と共同で、県境を結ぶ新たな道路として伊豆湘南道路の計画を進めているが、この道路が実現し、道路網が強化されれば、地域間の移動の円滑化や防災力の向上だけでなく、地域の活性化がより期待できることから、県は静岡県や沿線の市町と連携しながら、計画の具体化に向けた検討をしっかりと進める必要がある。
 また、検討に当たっては過去の災害の経験も教訓として活かしていくことが重要である。

 そこで、伊豆湘南道路の現在の取組状況と今後の取組について、所見を伺う。


県土整備局長答弁

 本県西部地域と静岡県伊豆地域を結ぶ国道1号や国道135号は、観光シーズンなどの著しい交通渋滞に加え、大雨や高波などによる通行止めが、度々発生していることから、その代替路線となる伊豆湘南道路の整備が必要だと認識しています。  このため、県は静岡県や沿線市町と連携しながら、伊豆湘南道路の必要性を国に訴えるとともに、計画の具体化に向けた検討を進めています。  この検討にあたり実施した、地域住民や道路利用者などへのアンケート調査では、約3万件の回答をいただき、大多数の方がこの道路に対して、災害に対する安全性の確保や移動時間の短縮などを期待していることが確認できました。  この結果を踏まえ、今年3月に学識者で構成する委員会を開催し、伊豆湘南道路の整備目標を災害に強い道路網の確保、安全で快適な走行環境の確保、速達性・定時性の確保と整理して、ルートの検討を進めていくこととしました。  ルートの設定にあたっては、国立公園などの豊かな自然環境や、湯河原、熱海などの温泉に対する影響のほか、多くの活断層の存在や、土砂災害などといった地域特性にも配慮する必要があります。  そこで、ルートが想定される広範囲にわたって、希少な動植物や温泉源泉の分布状況のほか、地質・地盤の特性や災害履歴などを詳細に把握します。  また、伊豆湘南道路の整備効果を最大限発揮させるためには、東名高速道路などとの機能分担も考慮に入れて、周辺の道路と効率的なネットワークを形成する必要があります。  このため、ビッグデータを活用して広域的な人やモノの移動の動向を分析し、どの道路と接続させるのが望ましいのか検討していきます。  このように、県は、引き続き、静岡県や沿線市町と連携を図りながら、伊豆湘南道路の計画の具体化に向けて、しっかりと取り組んでまいります。

要 望

 伊豆湘南道路についてですが、来年2月に関係市町、団体が一堂に会して、伊豆湘南道路のシンポジウムの開催が予定されています。
 そうしたこともあり、質問させていただきました。いままで進めてこられている議員の皆さんもいらっしゃいますが、しっかりと後押しできるようにと思っています。
 シンポジウムの中では、基調講演やパネルディスカッションも行われる予定ですので、先ほど答弁いただきましたが、県としても伊豆湘南道路の実現に向けて、より一層、機運を盛り上げていただき、しっかりと取組の推進をしていただきたいと要望させていただきます。