公明党神奈川県議団

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電車内における痴漢対策について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問

 県警察では、これまでも電車内や駅構内での痴漢の検挙・警戒活動のほか、相談窓口の設置、鉄道事業者と連携したポスターの掲示、また、初夏や大学入学共通テストの時期には、キャンペーンなどの啓発活動を行っている。
 しかし、それらの時期以外にも、真新しい制服やスーツに身を包んだフレッシュパーソンを狙った犯行が4月の時期に多いという話を聞いており、新しい環境に慣れていない新入生や新社会人を痴漢の魔の手から守る対策も必要である。

 そこで、電車内での痴漢という卑劣な性犯罪の被害者をなくすための県警察の取組と今後の方針について、所見を伺う。



警察本部長答弁

 電車内における痴漢対策についてお答えします。
 電車内における、県内での痴漢の検挙件数につきましては、令和5年10月末現在は、暫定値ではありますが、104件で、コロナ禍前と同水準となってきております。
 こうした痴漢の撲滅に向け、県警察では取締 りを始めとした、各種取組を推進しております。
 まず、検挙・警戒活動では、電車内や駅構内での警戒のほか、被害者との同行警乗による取締り等を行っております。
 次に、被害抑止対策では、例年6月に鉄道事業者と連携した駅構内等でのキャンペーンや、警戒アナウンスのほか、X(旧Twitter)等のSNSを活用した広報啓発を行っております。
 さらに、近年、試験時間に遅刻ができない大学入学共通テスト受験生を狙った痴漢が、インターネット上で取りざたされたことから、本年1月には、警戒活動を強化するとともに、キャンペーン等により被害防止を呼びかける取組を推進しております。
 こうした広報啓発では、鉄道事業者や学生ボランティア等と協働し、被害防止に向けた注意喚起のみならず、犯行を企図する者や犯行を目撃した方など、それぞれの立場の方にメッセージを発することで、痴漢撲滅に向けた気運の醸成を図っております。
 また、相談しやすい環境づくりとして、女性警察官が24時間対応可能な「電車内痴漢等迷惑行為相談所」を鉄道警察隊に設置しております。今後は悩んでいる人が相談しやすいよう、主要駅の改札口付近等に、この窓口の案内を掲示するなど、更なる周知を図ってまいります。
 さらに、児童・生徒に向けては、引き続き、県青少年センター等と連携の上、少年の犯罪被害等の相談窓口である、県警察のユーステレホンコーナー等が記載された「相談窓口紹介カード」を県内の高等学校等に配布し、相談窓口の更なる周知を図ってまいります。
 県警察では、今後とも、取締りの強化はもとより、関係機関等と連携し、電車内における痴漢対策を推進するとともに、新社会人、新入学生や新学期を迎える時期を捉えた対策についても取り組んでまいります。


要望

 電車内における痴漢対策についてです。
 今回、警察本部長にお答えいただきましたが、警察以外でもできることがあるんじゃないでしょうか。
 電車内の防犯カメラをつける、加害者の再犯を防ぐプログラムを実施する、防犯アプリを開発する、どうぞ部局横断で取り組んでいただきますようお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。