公明党神奈川県議団

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HPVワクチンの接種の推進について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問

 HPVワクチンの勧奨停止期間に接種対象年齢であった世代に改めて接種の機会を提供するキャッチアップ接種は、令和6年度で終了するが、HPVワクチンは3回接種する必要があるため、令和6年の夏頃までに初回接種をしないと無料接種を終えることは難しい。
 男性が接種する場合、任意接種にはなるが、肛門がんや中咽頭がん等の予防だけでなく、女性のHPV感染の予防も期待され、男性の接種に助成を始めた自治体もあるが、周知が充分ではなく、予防できるがんについて、正しい知識を広く伝えなければならない。

 そこで、HPVワクチンについて、キャッチアップ接種の期限も迫る中、この接種を一層進めるため、県としてどのように取り組むのか、また、男性の意識を高めることも必要と考えるが、男性へのワクチン接種も含めどのように取り組むのか、あわせて所見を伺う。


知事答弁

 次に、HPVワクチンの接種の推進についてお尋ねがありました。
 まず、ワクチンの接種促進に対する取組についてです。
 子宮頸がん等を予防するHPVワクチンは、小学校6年生から高校1年生までの女子を対象とした定期接種となっています。
 しかし、接種後の健康被害への懸念で積極的な勧奨が停止されていた期間があったため、国はこの期間に対象となっていた方に対する、いわゆる「キャッチアップ接種」を実施しているところです。
 我が国は先進国でも子宮頸がんの発生率が高くなっていますが、ワクチンの安全性に懸念はなく、効果が高いことが確認されていますので、県ではこうした情報と併せ、積極的に接種を呼び掛けていきます。
 具体的には、市町村と連携して、ホームページやX/旧Twitter等での広報のほか、対象者に接種券を送る際に効果や安全性がわかるリーフレットを同封するなどにより、接種の促進を図っていきます。

 次に、男性への意識啓発についてです。
 このウイルスの感染は、性的接触によるものがほとんどであるにもかかわらず、これまでは女性に対する啓発が中心となっていました。
 また、HPVワクチンを接種すると、子宮頸がんだけでなく、例えば中咽頭がんの予防など、男性にも効果が高いことが分かってきました。
 そこで、今後は男性にも一層「自分事として」とらえていただけるよう、県のホームページに男性のワクチン接種の効果をはじめ、様々なデータを掲載するなど、積極的に周知を図ってまいります。