公明党神奈川県議団
特別自治市構想に対する県の向き合い方について
西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問
トラウマを負った犯罪被害者等に対して、適切な支援や対応を行う「トラウマインフォームドケア」は、まだ社会的に浸透しているとは言い難い。被害者が子どもの場合には、学校関係者や、子どものケアを熟知した医療機関なども深く関わってくることから、関係機関と連携した取組も強く求められる。
そこで、被害者の心の傷「トラウマ」を理解し、適切な支援等を行う「トラウマインフォームドケア」の考え方を取り入れた取組について、子どもの被害者への対応も含め、さらに充実させていく必要があると考えるが、今後どのように取り組んでいこうと考えているのか、所見を伺う。
知事答弁
はじめに、トラウマインフォームドケアの推進についてお尋ねがありました。
県は、昨年9月、被害者と接する機会の多い警察関係者等を対象に、被害者の抱えるトラウマを理解し、適切な支援を行う「トラウマインフォームドケア」の研修会を、初めて開催しました。
受講者からは、「被害者の思わぬ行動が、実はトラウマによる防御反応であることが理解できた」、「被害者に寄り添うためには、どのような言葉や支援が適切なのか、考える良い機会になった」など、前向きな声が寄せられました。
一方、被害者と接する中で、支援する側もトラウマを負い、心を壊してしまうことがあることから、県は、この「トラウマインフォームドケア」の重要性を、被害者支援の現場に十分に浸透させるため、今後も継続的に研修会を開催していきます。
また、トラウマを抱えた子どもの被害者は、学校生活の中で、集中力の低下や情緒不安定など、心身や行動に影響が現れることがあるため、子どもの被害者に対する、支援の強化も重要です。
そこで、県は、先月、教職員等がトラウマの影響を理解し、適切に対応できるよう、新たに、ハンドブックを作成し、県内全ての学校に配布しました。
今後、このハンドブックを活用し、県教育委員会等と連携した研修などを企画したいと考えています。
さらに、子どものケアを専門とする医療機関と連携した取組についても検討を進めていきます。
県は、関係機関と連携し、トラウマインフォームドケアの浸透を図ることで、被害者に寄り添ったきめ細かな支援につなげてまいります。
要 望
まず、トラウマインフォームドケアの推進についてです。
昨年、県がこのトラウマインフォームドケアについて初めて研修会を開催されたこと、高く評価させていただいております。今後も継続していただきたいと思います。
知事のご答弁の中にもありましたが、先の研修会では被害者だけでなく、支援する側にもトラウマが起こりうると学びました。被害者が抱えているトラウマを深く理解しようとするとすればするほど、支援者自身への心理的影響は大きくなります。トラウマを抱えている人に対応することで、代理受傷、代わりに傷を受ける、という事なんだそうですが、支援者側が被害者のトラウマを抱えてしまって、無力感や消耗感、恐怖や時にはPTSD症状が出ることもあるそうです。無理のない支援、支援者同士がお互いを尊重して話し合う、休息を十分とる、様々なストレス解消法を実行するなど、支えあえる職場環境が必要だということを学びました。
こうした、職場環境の改善が求められるということは、研修会には、現場の第一線で活動する方だけでなく、県、県警察、教育機関をはじめ、被害者支援に関わる組織のトップや幹部職員の方々も参加をして、理解していただくとともに、組織の中でこの考え方の重要性を共有することが必要だと思います。ぜひ、知事、教育長、警察本部長にも研修会に御参加をいただきましたて、また、トップの皆様が参加して、実感したことを広く県民に発信していただくことで、普及にもつなげていただくよう、お願いをさせていただきます。