公明党神奈川県議団
県立がんセンターにおける核医学治療の推進について
西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問
核医学治療は、身体の内側から放射線を当てて治療する技術であり、従来の治療方法と比べて高い効果が期待され、また、身体への負担が大幅に軽減されることから、患者のQOLの向上にも大きく寄与する。県立がんセンターでも、すでに導入していると承知しているが、高齢化に伴いさらにニーズが増えること、また、治療の選択肢を広げる点などからも、核医学治療を率先して進めることは、県内のがん医療の拠点である県立がんセンターの役割だと考える。
そこで、次世代の治療法として期待される核医学治療について、本県のがん医療の拠点である県立がんセンターにおいて、より積極的に推進していくべきと考えるが、所見を伺う。
知事答弁
次に、県立がんセンターにおける核医学治療の推進についてお尋ねがありました。
この治療は、放射性の医薬品を体内に取り込んで、がん細胞を内側から攻撃するものであり、正常な細胞への影響が少なく、痛みもほとんどないことから、更なる普及や進化が期待されています。
県立がんセンターでは、例えば、甲状腺がんや前立腺がんの患者に対して、今年度は約140件の核医学治療を実施しており、その数は年々増加しています。
また、希少がんである神経内分泌腫瘍に対する、核医学治療は、年間で約50件と、全国でもトップレベルの実績を挙げています。
一方、高齢化の進展に伴い、身体への負担が少ないこの治療に対するニーズは益々拡大することから、今後も、新たな技術や医薬品を的確に取り入れていくことが重要です。
がんセンターでは、こうした最新技術へのアプローチも行っており、今月には、前立腺がんの新たな核医学治療である「PSMA治療」を開始したところです。
また、治療の体制を構築するには、専門の人材の育成と併せて、例えば放射性医薬品を投与した患者の尿を特別に処理するなど、施設の整備も必要です。
がんセンターでは、今後も患者のニーズや診療報酬の動向等を見ながら、核医学治療の拡大について検討していくと伺っていますので、県としても、そうした方向性を確認しつつ、運営主体である病院機構に対し、必要な支援を行ってまいります。