公明党神奈川県議団
ドナーミルクの利用拡大について
西村 くにこ議員(川崎市川崎区)

西村議員質問
出生時の体重が2,500グラム未満のいわゆるリトルベビーの中でも、1,500グラム未満の極低出生体重児については、感染症や合併症のリスク軽減に、出産後すぐに母乳をあげることが有効だが、母親の母乳があげられない場合に、寄付された母乳である「ドナーミルク」を提供する「母乳バンク」の取組が始まっている。県として、必要とする全てのリトルベビーにドナーミルクを届けることができるよう、しっかり支援を行っていただきたい。
そこで、早産や極低出生体重の赤ちゃんのいのちを守る環境づくりのため、母乳バンクが提供するドナーミルクの利用拡大に向けてどのように取り組んでいくのか、所見を伺う。
知事答弁
次に、ドナーミルクの利用拡大についてお尋ねがありました。
低出生体重児、いわゆるリトルベビーの成長を支える「寄付された母乳」であるドナーミルクについて、県ではこれまでホームページで利用方法を紹介するほか、支援団体と連携して子育てイベント等において情報発信を行ってきました。
このドナーミルクは、ミルクを使う医療機関が母乳バンクの会員となり、提供を受ける仕組みとなっており、県内では現在、周産期医療の拠点でもある10の病院が提供を受けています。
一方で、医療機関が患者に請求できる費用等について、現時点では全国的なルールがなく、「医師としてはもっと使いたいが、病院の費用負担が増えるため、支援してほしい」といった声を伺っています。
また、母乳を寄付いただく場合は、ドナー登録をする医療機関で感染症等の検査を行う必要があります。しかしながら、ドナー登録に必要な問診や事務処理等について医療機関への報酬がないため、登録ができる施設は県内では8か所にとどまっています。
そこで県では、ドナーミルクについて医療機関の負担となっている費用を補助する事業費を、新たに令和8年度当初予算案に計上しました。
こうした支援を行うことで、ドナーミルクを利用できる病院やドナー登録ができる施設を増加させ、必要とする全てのリトルベビーにミルクが届く環境づくりを進めていきます。
併せて、ドナーミルクが1日も早く我が国の医療等の制度に位置づけられ、安定した供給の仕組みが確立されるよう、国に働きかけてまいります。
要 望
ドナーミルクの利用拡大についてです。
大変前向きな御答弁をいただきました。極低出生体重児は腸の一部が壊死する壊死性腸炎をはじめ、様々な合併症を引き起こすリスクが高いと言われています。つまり、母乳には、栄養だけではなく、様々な病気を防ぐための薬の役割もあるようです。
ドナーミルクが身近になれば、お母さんの心的ストレスも軽減ができると考えます。母乳バンクで伺った話ですが、ドナーの中には、元気な赤ちゃんを生んだお母さんだけでなく、御自身のお子さんは生後間もなく亡くなってしまったけど、他の赤ちゃんの役に立ちたい、小さな命を守りたいと、ドナーになったという方もいらっしゃいます。
ドナーミルクは、赤ちゃんだけでなく、お母さんにとっても救いのような一面があるのかもしれません。
改めて、母乳バンクの意義や必要性を、医療機関や医療従事者だけでなく、広く県民に普及、そして周知を図っていただきたいと思います。