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おおむら夢ファームシュシュの6次産業化の取組について

訪問日付:平成25年11月27日
場所:おおむら夢ファームシュシュ

おおむら夢ファームシュシュの6次産業化の取組について

11月27日、午後1時30分から、長崎県大村市にある「有限会社 シュシュ」の6次産業化の取組みについて前専務取締役 加山 雅勝氏の説明の後、質疑を行った。

1996年に、8人の同業者で「福重地区農業農村活性化推進協議会」を発足させる。おおむら夢ファームシュシュを主な活動拠点とし、その他に、地域を活性化させる施設として、年間約49万人の集客を図れる農産物直売所「新鮮組」を有する。
平日の来訪者は市内の市民が6割を占めるが、土日になると市外からの来訪者が6〜7割と逆転し、100戸の農家が参加、年間3億円の売り上げがある。その努力は「グリーンツーリズム大賞 2009」において日本一になった実績でうかがえる。

シュシュの特徴は地産地消を基にした6次産業化にあり、加工、販売を手がけて、農作物を食べてもらうことで地域の活性化につなげているところにある。
オープン時より人気のアイス工房は、地元の牛乳、卵のみならず、規格外の農作物も原料として利用することで消費の拡大を促している。
また、施設内のレストランでは、旬の食材を用いた人気のランチバイキングやその他50種類以上の料理にも地元の農作物を用いている。

観光農園の来訪者数が減少する冬には、地元産牛乳、卵を利用したシュシュプリンを開発。同商品は「長崎県特産品新作展・最優秀賞」などの表彰を受賞し、商品の更なる普及・販路拡大へとつながった。

2007年に開講した農業塾では、農業の楽しさを伝えることを主眼に、毎月1回の農業体験を実施している。
農業塾は1年間を1期として春と秋に塾生を募り、1期で15名、年間で30名の塾生が農産物の栽培、農機具の使い方、そば打ち炭焼きなど多くの体験をしている。

2008年に登場した焼酎「よっこらしょ どっこいしょ」と「団塊の華」は、塾生達と地域の農業後継者が荒廃農地を再生して芋を収穫し、それを原料に蒸留したオリジナルの焼酎である。

課題

農作物直売所、農産物加工所、レストランを開業して運営していくには、それぞれの専門知識や設備が必要であるため、県や市からの援助や民間企業との技術供与等が重要である。